DPG(ジプロピレングリコール)

【美容成分】DPG(ジプロピレングリコール)とは?成分の効果や副作用を解説

「保湿効果」「防腐効果」などの目的で配合される美容成分「DPG(ジプロピレングリコール)」の効果や安全性について解説します。

DPG(ジプロピレングリコール)とは

美容にとって欠かせないのが保湿力。ある程度肌に保湿力があれば、紫外線などの外敵に負けることなく、美しい肌を保つことができます。
そんな保湿材の中でも注目したいのが、DPG(ジプロピレングリコール)です。DPGは、グリコールの一種で、水やアルコール、油脂などと親和性が高く、ベタつきが少ないことから多くの化粧品に汎用されている保湿剤です。

表記名とその特徴

通常の表示名は下記のように表されます。

[化粧品成分表示名称]DPG
[医薬部外品表示名称]ジプロピレングリコール

物質の構造としては、PG(プロピレングリコール)を脱水縮合して得られる、多価アルコール(二価アルコール:グリコール)です。
多価アルコールとは、2個以上のヒドロキシ基(水酸基:-OH)をもつアルコールのことで、水酸基の影響で非常に高い吸湿性と保水性が最大の特徴です。
名称に「アルコール」とついているので勘違いしやすいですが、一般的なアルコール(エタノール)は1個の水酸基をもつ一価アルコールであり、多価アルコールとは異なる物質を指します。

BG(1,3-ブチレングリコール)と同じような性質や機能を持っているため、BGの代替として配合されるケースも多いです。

また無色無臭で水に比べて沸点がとても高く、凝固点が低いのも特徴です。そのため熱伝導媒体として、不凍液や冷媒のほか、食品や医薬品などに広く用いられている物質になります。

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DPG(ジプロピレングリコール)の効果

気になる具体的な効果ですが、皮表の柔軟化や水分量増加による保湿作用、そしてTEWL抑制によるバリア改善作用、また抗菌・防腐による製品安定化作用の3つが期待されています。

皮表の柔軟化や水分量増加による保湿作用

皮表の柔軟化および水分量増加による保湿作用に関しては、1993年に資生堂によって報告された保湿剤のまとめによると、DPGをはじめとする代表的多価アルコール類の吸湿性を比較検討したところ、DPGは相対湿度50%の環境において、相対的に穏やかな吸湿性が確認されています。
この検証結果からDPGの肌の柔軟化や水分量の増加量による保湿作用が示されています。(測定法や試験の環境条件によってデータが前後することがあるかもしれませんが、おおよそBGと同質の吸収性であるというデータが出ています)

TEWL抑制によるバリア改善作用

まずそもそも、TEWL(transepidermal water loss=経皮水分蒸散量)とは何でしょう。この数値は、身体の水分が皮膚表面から空気中へと水分が蒸発する時の皮膚水分の蒸発量を測定した数値です。
TEWLの数値が低いほど、皮膚から外へ蒸発する水分量が少なく、逆にこの数値が大きいと蒸発する水分量が多いということになります。
特にアトピー性皮膚炎や炎症など、さまざまな皮膚のトラブル症状において、皮膚の水分蒸発量が健康な人の肌に比べて、盛んであることがわかっています。

つまりTEWLが増えるほど、表皮内の水分保持やバリア機能を保っている成分が、減少してしまっていることがわかります。
とある実験ではグリセリンやBG、DPGのクリームを使用して、水分蒸発量の影響を調査したところ、DPGにはBGに負けないほどの保湿剤の吸湿性があることがわかりました。

また保湿剤として多く使われているグリセリン、BG、DPGのクリーム中における保湿性濃度を実験したところ、グリセリンにはわずかに及ばないものの、BGとほぼ変わらない数値を示しました。

さらにクリーム中における各保湿剤の保水性を測定したところ、グリセリンには大きく及ばないものの、DPG、BGの順で効果がありました。
このような検証結果からも、DPGにはTEWL抑制による肌バリアの改善作用が認められていることがわかります。

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抗菌・防腐による製品安定化剤

またDPGには抗菌や防腐に関わる機能があることがわかっています。
過去のデータでは、化粧品によく用いられる 8種の抗菌性原料(メチルパラベン、フェノキシエタノール、BG、ペンチレングリコール、エタノール、DPG、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール)の抗菌性を確かめるため、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌、カンジダ、コウジカビの5種類を使って実験が行われています。
そのデータによると、他の抗菌剤ほど抗菌の力はないけれど、いくらかの抗菌作用があることが証明されています。そのため他の抗菌剤、防腐剤とともに配合されることで抗菌力の高い抗菌剤、防腐剤の量を減らす役割も持っています。

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DPG(ジプロピレングリコール)の副作用

DPGの安全性としては、薬添規2018規格の基準を満たした成分が収載される医薬品添加物規格2018に収載、また外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載されているほか、50年以上の使用実績があります。

また皮膚刺激性についてはグンゼの安全性試験データによると、

“[in vitro試験] 正常ヒト表皮角化細胞によって再構築された3次元培養表皮モデルを用いて、角層表面にDPGを処理した後に、弱い刺激性、中程度の刺激性や強い刺激性を投与し、判定したところ、非刺激性であると結論付けられた”

とあります。

また皮膚感作性(アレルギー性)においても、ヒトのデータに基づいて皮膚感作性がないと記載されていることからも、そして50年以上の使用実績の中で重大な皮膚の問題が取り上げられていないことからも、一般的に皮膚感作性はほとんどないという結論に至っています。

DPG(ジプロピレングリコール)が含まれている化粧品

DPGは、

  • 皮表の柔軟化および水分量増加による保湿作用
  • TEWL抑制によるバリア改善作用
  • 抗菌・防腐による製品安定化剤

これらの目的でスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品をはじめ、洗顔料・洗顔石鹸、ボディ・ハンドケア製品また、洗浄製品やシートマスク製品などに使用されています。

DPG(ジプロピレングリコール)が含まれている化粧品の選び方

水やアルコール、油脂などと親和性が高く、ベタつきが少ないことから保湿剤として、多くの化粧品に使用されているDPG。
性質としては沸点が高く、凝固点が低いので、高温の場所や極寒の使用状況にあっても変化が起こりにくいのはありがたいことです。
例えば高温の車の中や氷点下に及ぶスキー場など、過酷な状況においても問題がないことから、特に日焼け止めなどは重宝しそうです。
また50年の歴史を持つ保湿剤とあって、様々なスキンケア用品に使われていますが、単体での力は弱いため、他の成分の補助的な役割を果たしていると考えて選んだ方が良さそうです。

DPG(ジプロピレングリコール)についてのまとめ

DPGは優れた保湿効果があり、DPGを配合することで滑りや伸びがよくなりサラッとしたテクスチャーになることから、化粧水や美容液・ファンデーションなど様々な化粧品に配合されております。

また、同じく保湿効果があるPG(プロピレングリコール)よりも刺激性が少なく安全性が高いと言われており、従来PGを配合していたスキンケア用品も最近はDPG配合に変えているケースもあるとのことです。

DPGの安全性について指摘されている記事もありますが、量が多いと皮膚や粘膜に強い刺激を与える恐れがあるものは、配合割合が1.0%までと定められております。ですので、化粧品に配合されているDPGの安全性は高く一般的に肌への刺激はないとされており、肌の潤いが気になる乾燥肌の方はもちろん敏感肌の方もチェックしておく成分と言えるかもしれません。

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