3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)

【美容成分】3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)とは?成分の効果や副作用を解説

「抗老化効果」「色素沈着抑制効果」などの目的で配合される美容成分「3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)」の効果や安全性について解説します。

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)とは

常に未来を見据え、研究開発を行っている美容・医薬業界。人生100年時代ともなり、若々しく生きていける時間が増えた現代にあって、エイジングケアへの注目が高まっています。
そのエイジングケアにおける成分も多種多様。化粧品によってその濃度やバランスが異なるため、買い手はそれを見極めた上で、使いたいものです。
そこで特に注目したいのがビタミンC誘導体の一種、3-O-エチルアスコルビン酸です。

表記名とその特徴

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)は医薬部外美白有効成分の一種です。
通常の表示名は下記の通り。

[化粧品成分表示名称]3-O-エチルアスコルビン酸
[医薬部外品表示名称]3-O-エチルアスコルビン酸
[慣用名]VCエチル、ビタミンCエチル

このように表記されるこの物質は、医薬部外品美白有効成分として承認されているものです。
化学構造的にはアスコルビン酸(ビタミンC)の3位水酸基にエトキシ基を導入して生成される水溶性ビタミンC誘導体のことを指します。

これまでのビタミンCはそのままだと、皮膚内で活性酵素により分解・代謝が行われた後、ビタミンCそのものの効果を発揮するため、実際に効果を発揮するまでに時間がかかっていました。
その一方で、3-O-エチルアスコルビン酸は、肌馴染みを良くした上で、安定性を向上させたものです。
酵素反応がなくても、そのままの形でビタミンCの効果を発揮するため、即効性がある上に持続性もあるのが最大の特徴です。
ですから3-O-エチルアスコルビン酸は他の物質と違い、皮膚内で分解や代謝されてアスコルビン酸(ビタミンC)の効果を発揮するタイプのビタミンC誘導体ではありません。3-O-エチルアスコルビン酸そのままで効果を発揮するため、3-O-エチルアスコルビン酸そのものに効果・作用があると言えます。

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3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)の効果

では気になるその3-O-エチルアスコルビン酸の効果ですが、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果やアンチエイジングが期待されています。

メラニン抑制効果でシミやそばかすを防ぐ

紫外線を浴びるとまず角質層で活性酸素が発生し、様々な情報伝達物質(メラノサイト活性化因子)を経て、基底層にあるメラノサイト内でメラニンを作る細胞が活発になり、ユーメラニン(黒化メラニン)が合成されます。
ちなみにメラノサイト内でメラニンが合成される仕組みとしては、チロシン→ドーパ→ドーパキノン→フェオメラニンもしくはユウメラニン(黒化メラニン)という段階を経て色素沈着が行われています。

そしてある研究発表によると3-O-エチルアスコルビン酸は、チロシンからドーパ、もしくはドーパからドーパキノンという両方の成分において活性を阻害する効果があることが認められています。

特に3-O-エチルアスコルビン酸の機能として、チロシナーゼおよびTRP-2活性阻害による色素沈着抑制作用においては、紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、最終的にユウメラニン(黒化メラニン)へと合成されるのを防ぐ重要な機能があると考えられています。

さらにアスコルビン酸(ビタミンC)そのものには、色素沈着抑制作用(ドーパキノンをドーパに還元するのを防ぐ)と、メラニン淡色化作用(黒化メラニンを淡色メラニンに還元)の2つのメラニン還元作用を持っており、黒化メラニン防止、ユウメラニンを淡色メラニンに還元する作用があることが認められ、いわゆる美白や肌明度の向上が認められています。

美肌の源であるコラーゲン合成を促進

またコラーゲン合成促進による抗老化作用(アンチエイジング)についても期待されています。

コラーゲンは、真皮において線維芽細胞から合成され、水分を多量に保持したヒアルロン酸など、内部にたっぷりと水分を抱えながら皮膚のハリを支えてくれます。

しかし加齢や過剰な紫外線によって、コラーゲンの生産量が低減することで、その働きが衰えてくるため、コラーゲンを生成することは、アンチエインジングにおいても重要なカギを握っています。

とある研究の3-O-エチルアスコルビン酸のチロシナーゼ活性阻害検証によると、3-O-エチルアスコルビン酸は、コラーゲン合成促進を促しているという結果がでていることから、3-O-エチルアスコルビン酸にコラーゲン合成促進による抗老化作用が認められています。

このように美白だけでなく、アンチエインジングにおいても心強い味方となってくれるのが3-O-エチルアスコルビン酸です。

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)の副作用

開発元である日本精化の安全性データによりますと、3-O-エチルアスコルビン酸の安全性は10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性、目刺激性、皮膚感作性(アレルギー性)など3つの項目の安全性について、ほとんどなし、という報告が上がっています。

また皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)についても、[ヒト試験] 被検者に3-O-エチルアスコルビン酸(濃度不明)を対象にHRIPT(皮膚刺激&感作試験)を実施したところ、皮膚反応はなかったと記載されています。

重ねて目刺激性についても開発元のデータを引用しますと、[in vitro試験] 正常ヒト表皮角化細胞によって再構築された3次元培養角膜モデル(EpiOcular)を用いて、モデル角膜表面に3-O-エチルアスコルビン酸(濃度不明)を処理し、眼粘膜刺激性を評価したところ、眼刺激性はなかった、と記載されています。

このことデータから、皮膚刺激においても眼刺激においても問題はほとんどないと考えられています。

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)が含まれている化粧品

3-O-エチルアスコルビン酸が化粧品に配合される場合は、

  • チロシナーゼおよびTRP-2活性阻害による色素沈着抑制作用
  • メラニン還元による色素沈着抑制作用
  • コラーゲン合成促進による抗老化作用

これらの目的で、美白化粧品などのスキンケア化粧品、シート&マスク製品、ボディ・ハンドケア製品をはじめ洗顔料や日焼け止め、メイクアップ化粧品などに使用されています。

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)が含まれている化粧品の選び方

大きく分けて、色素沈着抑制作用とコラーゲン合成促進による抗老化作用を期待されて配合されている3-O-エチルアスコルビン酸。特に毎日素肌にふれる基礎化粧品や美白化粧品においては、ぜひ積極的に3-O-エチルアスコルビン酸が配合されたものを取り入れたいものです。

またよりその効果を肌に浸透させることができるのがシート&マスク製品です。肌馴染みが良く、成分が浸透しやすい水溶性であることから、共に配合されている成分にも注目。そうすることによりさらなる相乗効果を狙うことができます。

またビタミンC誘導体の一つである3-O-エチルアスコルビン酸は、過度に摂取しても効果を発揮できずに排出される成分でもあります。配合量量が多いからといって良いというものでもありません。配合成分のバランスを見極めながら自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。

まとめ

3-O-エチルアスコルビン酸とはビタミンC誘導体の一種であり、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果や美肌の源であるコラーゲン合成を促進することでアンチエイジングが期待できる成分であることがわかりました。

また、他のビタミンC誘導体と比べて「肌なじみよし」「安定性よし」「即効性よし」「持続性よし」「副作用もほとんどなし」と、良いとこ取りの成分ですので、シミなどの年齢肌が気になる方は3-O-エチルアスコルビン酸が配合させているスキンケア用品をチェックしてみてはいかがでしょうか。

ただし、3-O-エチルアスコルビン酸が、たくさん入っているからといって良い商品とは限らないので、配合成分のバランスを見極めながら自分の肌に合ったものを選ぶように心がけましょう。

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