テカリの原因、もしかして乾燥かも?インナードライ肌の見分け方と改善方法を伝授!

テカリの原因、もしかして乾燥かも?インナードライ肌の見分け方と改善方法を伝授!

目元や頬はカサついているのにTゾーンがテカっている、あるいは肌の表面はテカっている、しっとりしているのに肌の調子が良くない…。
そのテカリ肌の原因はインナードライ肌かもしれません。

今回のテーマはインナードライ肌です。肌のテカリの解消方法にもふれ、根本的なケアについてご紹介していきます。

インナードライ肌とは

インナードライとは
インナードライ肌とは皮膚表面は皮脂でベタついているのに、角質の水分が乾燥している状態。
一見オイリー肌のように見えますが、肌の水分を逃さないようにするため、皮脂が過剰分泌している状態のことです。
ちなみにその名称は内部の角質層(インナー)が水分不足となって乾燥(ドライ)になっているという意味を持ちます。

テカリを気にして十分しっとりしていると勘違いし、皮脂を取り除くようなスキンケアを行なっていると肌の内部はますます乾燥し、皮脂がさらに分泌されてテカリがひどくなるといった具合に悪循環となってしまいます。

肌のテカリ、その理由とは

インナードライ肌はお肌の乾燥が原因です。

お肌=皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されています。その中でもっとも上層部にある表皮は4つの層に分かれており、一番表面にあるのが角質層です。
角質層は肌内の水分をキープして肌に潤いや柔らかさを保持する働きのほかに、外部からの刺激を防ぐ肌のバリア機能を持っています。

この角質層のバリア機能が衰えると肌の水分が蒸発し、乾燥肌となってしまいます。
その状態が続き肌の水分が足りなくなると肌自身が水分を補うために皮脂を大量に出し始めます。
その過剰に分泌された皮脂が肌のテカリとなって肌の表面に現れてしまうのです。

あなたもインナードライ肌かも? 肌質チェック

インナードライ肌とオイリー肌(脂性肌)はよく似ているので見分けのつけ方が難しいかもしれません。まずは自分インナードライの条件に当てはまるかどうかチェックをしてみましょう。

  • 洗顔後やベタつきやテカリがあるのに肌がつっぱる
  • 肌が乾燥しているのにニキビができやすい
  • 毛穴の黒ずみや開きが目立つ
  • 吹き出物ができやすい
  • あぶらとり紙を頻繁に利用している
  • 肌がゴワゴワしている
  • ファンデーションのノリが悪い
  • メイクが崩れやすい
  • クーラーや暖房などがきいた部屋で長く過ごしている
  • タバコを吸う習慣がある
  • ストレスを日々感じている
  • 不規則な生活を送っている

オイリー肌(脂性肌)は皮膚の内部もしっかり皮脂で潤っているので、洗顔後のつっぱり感がありません。

一方、インナードライ肌の場合は洗顔で肌の皮脂を落とすと皮膚の内部が乾燥しているのでつっぱり感を感じます。
このほかにも肌がゴワゴワしているなどの自覚症状があればインナードライ肌を疑ってみてください。

私たちの皮膚の表面は、天然のうるおい成分である皮脂膜で覆われており、外からの刺激から保護されています。
この皮脂膜は水分(汗腺より分泌された汗)と皮脂分(皮脂線より分泌された皮脂)が混ざったものです。
この水分と油分のバランスが良ければ肌はベタつきもカサつきもせず、もっちりとした健康的な肌になります。

しかし水分の分泌量が少なく、皮脂が多いと皮脂膜のバランスが崩れ余った皮脂が肌表面に現れ、テカリ肌の原因ともなります。

脂性肌、インナードライ肌の違いとは

脂性肌とインナードライ肌はどちらも皮脂量が多いという共通点があるため見極めが難しいかもしれません。
脂性肌とインナードライ肌の違いは、肌のかさつき感やゴワゴワ感がある点です。
ひどい時には皮ムケが起こることも。夕方になるとくすみやすくなるのも特徴の一つです。

乾燥肌、インナードライ肌の違いとは

肌の水分不足は乾燥肌もインナードライ肌も同じ。乾燥肌は水分も皮脂も少ない状態を指します。
水分が少ないので手のひらで皮膚表面をさわってもベタつきがありません。

ここで乾燥がさらに進行するとインナードライ肌同様に皮ムケが起こるケースも。
この皮ムケの原因は水分不足によるものです。皮ムケしている所にクリームをつけると一時的に皮ムケしている角質が表面に一旦、くっついたようになるので目立ちにくくなりますが、放っておくとすぐにまた戻ってしまいます。
皮ムケがみられたら、水分不足がかなり進行した乾燥肌と判断できるでしょう。

インナードライ肌の原因は?

インナードライ肌の原因は?
ここまででインナードライ肌がどんなものかを見ていきました。ここからはインナードライ肌になる原因について探っていきましょう。

間違った肌のお手入れで起こるインナードライ

肌は乾燥すると過剰に皮膚を分泌します。この状態が続いているとオイリー肌(脂性肌)と勘違いし、間違った保湿ケアをしているとどんどん症状がひどくなってきます。
自分はオイリー肌だから乳液やクリームを使わないほうがいい、と勝手に判断するととんでもないことに。
せっかく化粧水で与えた水分や保湿成分をとどめておくことができなくなり、乾燥が進みます。
そしてまた乾燥すると肌の防護機能が働き、皮脂を過剰に分泌するという悪循環が起こってしまうのです。

老化によって起こるインナードライ

肌の水分不足は加齢による肌の老化によっても引き起こされます。
20代後半を過ぎた頃から、肌の潤いを保つ角質層内にある天然保湿因子(NMF)、セラミドを中心とした細胞間脂質と呼ばれる天然の保湿成分が減っていきます。
このように肌の内部が老化し、乾燥しやすい状態になることで、インナードライ肌を招いてしまうのです。

睡眠不足によって起こるインナードライ

睡眠不足になると成長ホルモンが分泌されにくくなるため、肌荒れや吹き出物、肌の乾燥といった様々なトラブルの元となります。
成長ホルモンとは睡眠中に分泌されるもので皮膚細胞を構成するタンパク質の合成を活発にして細胞に栄養を与え、肌のダメージを取り戻す働きを持っています。

偏った食生活で起こるインナードライ

脂っこいものや揚げ物、ポテトチップスのような脂っこいお菓子などをよく食べていると、身体でうまく消化されず、皮脂を過剰に分泌してしまう原因となります。

ストレスなどによって起こるインナードライ

外的ストレスが強くなったり、成長期の弊害などで自律神経が乱れてしまうと、肌にも変化が起こります。皮脂の過剰分泌もその症状の一つです。
しかもそれと同時に血行不良が起こりやすくなることで、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。

インナードライは肌の悩みを深刻化させる

インナードライは肌の悩みを深刻化させる

インナードライ肌になってしまった状態で、肌のテカリに気を取られ、皮脂を抑えるスキンケアやメイクアップを続けるのは危険!

皮脂分泌の根本原因であるインナードライ肌を放っておくとエイジングの悩みを深刻化させてしまいます。
乾燥によって肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと古い細胞と新しい肌細胞がうまく入れ替わることができず、シミやシワ、くすみの原因になりえます。

また、水分不足でカサカサになってしまった角質層は弾力を失い、たるみやシワを促進させます。
さらにターンオーバーが乱れると、肌は水分を維持できなくなってしまいます。
角質層を構成する肌細胞が未熟な細胞しか作ることができなくなってしまうからです。

過剰に分泌された皮脂は皮脂詰まりを起こして毛穴が黒ずんだり、開き毛穴の原因にも。
さらに水分不足によってしぼんだ肌は毛穴の影が目立つようになってしまいます。

インナードライ肌を解消するためには

インナードライ肌を解消するためには
放っておくと様々な肌トラブルを引き起こしかねないインナードライ肌。
ではここからは、インナードライを解消するためにはどんなことをすれば良いのか見ていきましょう。

クレンジング剤を見直す

洗顔で肌に強い刺激を与えることはNG。刺激を与えると肌の皮脂の分泌が盛んになって乾燥を進行させる原因ともなります。

特に注意したいのがクレンジング剤。様々なタイプがありますが、合成界面活性剤が配合されているものは、肌に必要な皮脂や角質、角質層のセラミドまでも傷つけてしまう可能性があります。
クレンジングはこの合成界面活性剤の配合が少ないクリームタイプを選ぶようにしてみましょう。
クリームタイプなら保湿成分も配合されているので肌に負担をかけることなく汚れをしっかり落とすことができます。

また合成界面活性剤が多く含まれているのがオイルタイプ、そして拭き取るシートタイプです。
特にシートタイプは拭き取る際のシートとの摩擦で肌を傷つけてしまう恐れがあるので控えた方が良いでしょう。

洗顔料を見直す

水分不足な肌の状態であるインナードライ肌。本来は剥がれ落ちているべき不要な角質が残ったままで皮ムケしたような状態になることも…。
インナードライ肌を解消するにはこれらの不要な角質を洗顔料でしっかりと洗い流す必要があります。

でも、ゴシゴシと擦ることはNG。肌に負担をかけてしまいます。洗顔料はしっかりと弾力のある泡に泡立てた後、泡をクッションのようにして内側から外側に向かってクルクルと円を描くようにしていきましょう。

お湯は30度くらいのぬるま湯が好ましいです。時間の目安としては、丁寧に洗顔をしたとしても20秒〜30秒程度。それ以上に時間をかけると摩擦で肌を傷めてしまいます。
また乾燥が特に気になる場合はあえて朝に洗顔料を使わず、素洗いだけで済ますことで、肌の皮脂の取りすぎを防止することも可能です。

紫外線対策をする

紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、インナードライの肌にとって脅威となります。
曇りの日や秋冬の日は日差しが弱いと思っていてUVケアをサボっているとじわじわと肌にダメージが残ります。
日焼け止めやUVカットのある下地やファンデーションを使って対策をしましょう。
汗で塗布したものが落ちやすい夏は、こまめに塗り直しをするのも忘れずに行いましょう。

食生活を見直す

食生活の乱れは内臓機能を衰えさせてしまい、肌から消化しきれなかった脂肪分や糖分が毛穴から皮脂として排出されてしまいます。
また美肌づくりには欠かせないのがタンパク質。このほかにもコラーゲンの生成に関わるビタミンCや抗酸化作用の高いビタミンEがたっぷり含まれた野菜や果物、ナッツ類を積極的に摂るようにしましょう。

保湿ケアを十分に行う

保湿ケアは化粧水、美容液、乳液、クリームとつけていくのが一般的です。
ここで抑えておきたいのが皮脂のテカリが気になるからといって乳液やクリームのステップを飛ばしてしまうことです。
しかしこの肌のテカリはインナードライ肌によるもの。肌の乾燥に歯止めをかけるためにも、しっかりと肌を保湿してあげてください。

化粧水はメーカーが推奨する量を確認し、コットンを使用して顔全体につけましょう。コットンのほうが一度に塗布できる化粧水の量が多いからです(ここでコットンの繊維が刺激になりそうだと感じる人は手でもOK)。
その後、皮ムケしている部位や毛穴が目立つ部位、テカリが気になる部位にはもう一度重ね付けを。

保湿ケアに用いる化粧水や美容液は保湿成分であるセラミドをはじめコラーゲン、ヒアルロン酸などが含まれているものが好ましいでしょう。
セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸は人間の身体に存在する成分ですが、年齢を重ねるとともに減少していきます。
日々のスキンケアで積極的に補うことで、インナードライ肌から脱却し、美しく健康的な肌を手にいれることができるでしょう。

まとめ

インナードライ肌は肌の表面は潤っているように見えても角質層の下の部分では乾燥している状態を指します。
保湿をせずに皮脂をとるような肌ケアを行ってしまうと逆効果です。放っておくとシミやシワ、たるみ肌にも直結するので、しっかりと対策を行いましょう。
インナードライ肌は丁寧な保湿をすることで防げます。テカリがあるからといって化粧水だけで済ますのではなく、乳液や美容液、クリームなどでしっかりと保湿するようにしましょう。

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