シミや毛穴が気になる人必見!ビタミンC誘導体の美容効果は?

シミや毛穴が気になる人必見!ビタミンC誘導体の美容効果は?

シミや毛穴が気になるという方、肌老化や疲れ肌、老け顔に悩んでいる人に向けて、よくオススメされるのがビタミンC誘導体配合の基礎化粧品や美容製品です。最近ではサプリメントに入っている商品も見かけるようになりましたね。

最近なにかと目に触れることが多いビタミンC誘導体ですが、「なんとなく肌に良さそうというのはわかるけど、実際どんなもの?」「ビタミンCと何が違うの?」など、わからないことも多いはず。

今回はそんな話題のシミ・シワ・たるみなどのエイジングケアやニキビケアなど、様々な効果が期待できる美容成分の「ビタミンC誘導体」。そんなビタミンC誘導体の美容効果や副作用について徹底的に解説!

ビタミンC誘導体とは何?

ビタミンC

まずはそもそもの物質であるビタミンCの説明から行っていきましょう。

身体を構成する栄養素には、糖質やタンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンなどがあります。ヒトの身体は細胞から成り立っていますが、その細胞は水、無機質以外はさまざまな有機化合物から構成されています。そして食物として摂取された栄養素は、消化されて一旦分解された後、吸収され、細胞の中でそれぞれ特有の必要な化合物を合成します。

しかし、その中には身体の中で新たにつくることができない有機化合物があります。体の働きを助け、調子を整えるために欠くことのできない、生命に必須な微量化合物。それがビタミンと呼ばれる化合物です。
食事などで必ず身体の外から摂取しなければならないもので、これらが不足すると欠乏症を引き起こすため、人間はビタミンなしでは生きていけません。

特にビタミンCは、身体の疲れを癒したりするのに重要な要素で、ビタミンCが足りないと老化が進むとまで言われています。それはビタミンC自身が他の物質を助ける働きを持っており、皮膚や骨、血管に数多く含まれるコラーゲン繊維を作るためにも欠かせない物質となっているためです。

しかしビタミンCは自分で生成することができないので、サプリメントのような食べ物もしくは化粧品などで補うしかありません。しかも口から摂取しても体内では留めておきにくく、不安定な成分なので、過剰な分はすぐに尿として排出されてしまいます。
(ちなみに野菜や果物に含まれるビタミンCは、食べ物から取り入れた場合、身体の中でコラーゲン生成のサポートをもしてくれます。)

そこでひとつの成分として安定化し、身体に取り入れやすく、持続性をもたせたのがビタミンC誘導体と呼ばれる物質です。

ビタミンC誘導体の特徴と種類

実はビタミンCとビタミンC誘導体は、効果についてはほぼ同じです。

しかしビタミンCはそのままでは、光や熱、空気に触れることで酸化したりしやすいため効果が薄く、肌への吸収率も悪いです。

そのままでは構造が不安定で壊れやすい存在であるビタミンCに対し、ビタミンC誘導体は化学的に安定性や持続性を持たせた物質なので、生体内外でも安定し、生体内への吸収率もグンと上がります。

また一口にビタミンC誘導体といっても多種多様のものがあります中には安価で手に入れやすいものもあり、プチプラコスメに配合されていることも少なくありません。

では具体的にはどんな種類のものがあるのでしょうか?

まず、ビタミンC誘導体は大きく分けて3種類に分けられます。
水溶性・脂溶性そして両親媒性です。特に化粧水は水分量が多いため、水に溶けやすい水溶性か両性のビタミンC誘導体配合のものを選ぶのがポイントです。

水溶性ビタミンC誘導体

・アスコルビン酸グルコシド
・リン酸アスコルビルマグネシウム
・アスコルビルエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)
・アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム
・グリセリルアスコルビン酸
・ビスグリセリルアスコルビン酸

脂溶性ビタミンC誘導体

・ジパルミチン酸アスコルビル
・ステアリン酸アスコルビル
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
・パルミチン酸アスコルビル

両親媒性ビタミンC誘導体

・APPS(アプレシエ/パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)

こんなにたくさんの種類のビタミンC誘導体があるのには驚きですね。それは各企業の研究員が日々、このビタミンC誘導体に対しての研究を行っているからこそ。それだけビタミンC誘導体が美肌・美容に良いと注目されている証拠でもあります。

またビタミンC誘導体は必要なタイミングで有効成分が働くように、効用にロックがかかっています。
そのため、肌にのせた後、ビタミンCに戻るように工夫されています。そのメカニズムはビタミンC誘導体の種類によって大きく分かれます。

ではここではその一例を挙げてみましょう。

リン酸型ビタミンC誘導体の場合

リン酸とアスコルビン酸が繋がっていることで安定しているビタミンC融合体です。こちらは皮膚内に含まれるホスファターゼという酵素によって分解されることで遊離(ロックが解除)し、ビタミンCそのものとしての機能を発揮することが知られています。

ちなみにリン酸型のビタミンC誘導体は抗酸化作用やメラニン生成抑制などの効果が期待されています。

アスコルビン酸2-グルコシドの場合

アスコルビン酸2-グルコシドは、皮膚科でもシミ治療に使用されている成分です。化学的にはビタミンC(アスコルビン酸)にグルコース(ブドウ糖)が1分子付いた構造をしています。

通常のビタミンC(アスコルビン酸)は単独だと反応性が高く、壊れやすい構造をしていますが、2位の水酸基にグルコース結合している(α-グルコシド結合)ことで光や熱の影響を受けにくく、安定性に優れる性質を持たせることに成功しています。

こちらは生体内にもともとあるαグルコシダーゼという酵素により、皮膚に塗布したり体内に摂取することで酵素反応が起こるようになります。その後、ビタミンC(アスコルビン酸)とグルコースに分かれ、ビタミンCとしての効果を発揮するというメカニズムです。

3-O-エチルアスコルビン酸の場合

「3-O-エチルアスコルビン酸」については、酵素反応を必要とせず、肌の奥まで浸透し、効果を発揮するため、他のビタミンC誘導体に比べ、即効性があります。また、ビタミンC含有率も高いため、少量で効果を発揮できるのも大きなポイントです。
そのため比較的安価で効果を期待できるのも嬉しい点です。

そして3-O-エチルアスコルビン酸は72時間かけてビタミンCに変換され代謝されることがわかっています。つまり持続時間がとても長く、いいことづくめというわけです。

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ビタミンC誘導体によって何が期待できる?

ビタミンC誘導体の効果

では多くの技術者の苦労によって、安定してビタミンCの特性や効果を引き出すことができるようになったビタミンC誘導体ですが、実際にどんな効果が期待できるのでしょうか?

抗酸化作用によりシミやシワ、たるみなどを防ぐ

紫外線や過度なストレス、運動不足やバランスの悪い食事などによって、私たちの肌は日々、酸化ストレスの負荷がかかっています。そこでビタミンC誘導体の出番。ビタミンC誘導体には抗酸化作用のある成分が含まれており、肌の酸化の進行(老け顔)を抑え込み、アンチエイジング効果が期待されています。

ターンオーバーを促進することでシミの悩みにも

シミの元であるメラニンは、日焼けをしても元の色に戻れるよう、肌の新陳代謝=ターンオーバーによって、自然と表皮から排出ができるメカニズムになっています。ビタミンCは細胞内のエネルギー代謝を促し、ターンオーバーを促進させる働きを持っているため、肌艶も良くなり、シミの悩みにも効果的と言えます。

コラーゲン産生促進で、シワやたるみ、毛穴の悩みに

肌の真皮層でコラーゲンを作り出すのに欠かせないのがこのビタミンC。レチノール(ビタミンA)同様、線維芽細胞に働きかけて、コラーゲン生成を促すことにより、肌の弾力やハリがアップ! シワやたるみが起きないようになることで、毛穴の引き締めや肌のハリを増すことが期待できます。

メラニンを抑制・色素還元で、シミの改善や予防に

シミの元となる「メラニン」は、もともとは無色。「チロシン」という物質が紫外線や炎症、刺激など様々な反応を起こして褐色のシミであるメラニンへと姿を変えます。
またビタミンC誘導体には、メラニンを発生させるチロシナーゼという酵素の活性を抑える働きがあります。
ビタミンC誘導体はその褐色のシミを作る働きを抑制するため、すでにできてしまったシミも薄くできる効果が期待されています。

ニキビの炎症やニキビ跡のシミなどをケアにも

ビタミンC誘導体は皮脂の分泌を抑えたり、炎症後の紅斑などにビタミンC誘導体がもつ抗酸化作用が活躍します。病院ではビタミンCの内服薬が処方されるほどです。

肌の悩みによって成分を確かめ、選択を

これまでに様々ビタミンC誘導体があることを説明しましたが、それぞれの成分には、得意分野とされる特性があります。
そのためもしも自分に合った基礎化粧品をさがすのなら、自分の肌の悩みに合わせ、配合されている美容成分によって選ぶ必要があります。

ではその一例を挙げますと、

  • ニキビ
    →抗炎症成分(グリチルリチン酸2K・アラントインなど)
  • 美白やシミ
    →美白有効成分(アルブチン・トラネキサム酸・プラセンタエキスなど)
  • 毛穴やエイジング
    →保湿・ハリ成分(セラミド・コラーゲン・レチノールなど)

ただし商品によって価格はもちろん、配合量や配合バランス、特徴もそれぞれ違うため、どれを選ぶかはあなた次第です。
特に肌の弱い方は、新しい基礎化粧品を使う際、パッチテストなどをし、肌と基礎化粧品の相性を実際に確かめてから使用してみてください。

ビタミンC誘導体に副作用はあるの?

これだけ効用が期待されるビタミンC誘導体ですが、何よりも不安なのが副作用です。

様々な研究結果が出ていますが、今のところ推奨濃度の範囲内では一般的な化粧品として化粧水や美容液を使う分には大丈夫だという報告が上がっています。

しかしこの結果は適切な濃度が保たれてる状態でのこと。敏感肌や肌の状態が良くない人にとっては、肌の発赤といった副作用が起こることもあるようです。
特に濃度の高い化粧品を使う場合は、皮膚への刺激も強くなり、炎症の原因となることもあるのでご注意を。

またサプリメントでビタミンCを飲むのであれば、1日に3,000mg(3g)程度が推奨されています。身体に良いからといって摂取しすぎるのは禁物。下痢などお腹を下してしまう恐れがあることが報告されているので注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?
ビタミンC誘導体は、様々な美容効果を持つビタミンCの良さを保ちつつ、安定性や浸透力をアップさせたものだというのがわかりました。

シミ・シワ・たるみなどのエイジングケアやニキビケアなど、様々な効果が期待できるため、積極的にビタミンC誘導体が配合させている基礎化粧品を選んでいきたいですね。

ビタミンC誘導体は、副作用はほとんどないとのことですが、肌の弱い方は新しい基礎化粧品を使う際にはパッチテストなどを忘れずに!
自分が求める効果の多い成分意識しながら選択をし、少しずつ自分の肌と向き合いながら、自分に合った基礎化粧品を探していきましょう。

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